レトロゲーム漂流記

古今東西のゲームと名のつく物が大好きなので、レトロゲームに限らずゲームについてのよろず書きます。

B.B.Gun ball bullet gun (ボールブレットガン)(SFC)

 f:id:Omiso:20121009155354j:plain

アイマックスから95年の末に発売された、最高に面白くて最高にマイナーなゲーム。

ボールブレットガンはターン制のガンシューティングサバイバルゲームシミュレーションゲームです。

SFCというハードで、かわいらしいキャラクターながらもサバイバルゲームという遊びの再現、ミリタリー好きへのアプローチがとても素晴らしいのです。

また、インターフェースも見やすく使いやすくなかなか秀逸。

惜しむらくは1995年という発売年。すでに次世代機と謳われる初期プレイステーションが発売されておりますが、時はスーパーファミコン最盛期。300タイトル以上発売された95年のスーパーファミコンソフトのひとつとして埋もれてしまいました。

 

プレイヤーはまずサバイバルゲームのチームを製作します。リーダーが1人と、攻撃重視のアタッカー、機動力重視のタスクフォース、防御重視のディフェンス、遠距離攻撃重視のスナイパーというクラス(それぞれのクラスのアイコンが3種類で性能が若干変わる+固有名がそれぞれ用意されている!)を自由に組み合わせて10人のチームを作成するところからゲームが始まります。

ナイフ・拳銃・ショットガン・アサルトライフル・スナイパーライフル・マシンガン・グレネードそれぞれに実銃をモデリングした豊富な銃火器が用意されています。ステージをクリアしていくと使える武器が増えていきます(隠し武器もある!)。ミリタリー好き歓喜

殲滅戦・フラッグ戦など条件別のミッションを指定人数以内でチームを編成しステージを進めていくという形式です。ばっちり制限最大までメンバーを組み込んでも良いですが、リーダー単騎駆け縛りプレイなんかもできます。超楽しいです。クリアランクが最高になるとステージに参加したユニットからランダムで選ばれてステータスが上昇するのですが、リーダー単騎だとみるみるうちに強くなるのも楽しいです。このゲームでは数値が1つ上がるだけでだいぶ性能が変わってくるので、ステージの参加メンバー選びも重要です。

 

お気に入りなのがAP制、視野、地形と気配の概念です。

APは行動力であり、何をするにもAPを消費します。移動や攻撃はもちろん、方向転換やサーチ(後述します)、弾丸のリロードもAPを消費します。タスクフォースやリーダーキャラの一部はAPが初期から多く設定されておりたくさんの行動ができます。

また、装備する武器によってAPの最大値が変化するのも大きなポイントです。どの範囲でも強力な攻撃ができるような重火器はAPの最大値の現象が激しく(その分強力)、ナイフなどの軽くて範囲が狭いような武器はAPがあまり減少しません。

視野と気配のシステムのおかげで、両手にナイフでダッシュで近づいて背後からメッタ斬り!なプレイをしたり、ガトリングガンを構えて近づいてくるものはかたっぱしからハチの巣!なプレイもできます。

「視野」と「気配」システムとはなんぞやということですが、なんとこのゲームでは基本的に敵ユニットを見ることができません。分かるのは全体の地形だけです。また敵ターンの間に味方のキャラクター近くを敵ユニットが移動すると、視認できなくてもキャラクターが「物音がします」とか「近くに敵がいる気がする」とか「敵を視認しました!しかし見失いました!」なんて逐一プレイヤーに報告を上げてくれます。なんとこの間ほぼテキストです。歩いている敵ユニットの表示はされますが位置情報は伏せっぱなし。

各プレイヤーキャラクターの視野に入って、さらに自分のターンがやってきて初めて敵を視認できるのです。敵のターンの間に忍び寄られて倒されたら、どの方向からやってきたのかすら定かではないままユニットが離脱してしまいます。どうにかして敵の位置を確認したい時に役立つのが先述の「サーチ」です。APを消費して広範囲を見渡すことができます。スナイパーは視野が広く、索敵や狙撃に大きな力を発揮します。相手の視野の範囲外からの狙撃なんてワクワクするプレイもできちゃいます。

またそんな視野の広いスナイパーだって、茂みや壁に遮られたら敵の視認はできません。各地形の視界や、移動するときのAP消費コストの確認(道は移動しやすいが、砂地や沼は移動しづらいのでAPを多く消費する)は非常に重要です。

見えないけどあの茂みの中に敵ユニットが潜んでいるんじゃないだろうか・・・、とか、壁一枚向こうに敵の気配はするけれど姿はみえない、あの角を曲がったらもしかして・・・なんてしょっちゅう起こりうるステキなゲームなのです。ボールブレットガン。

一歩ずつキョロキョロ索敵しながら移動するというチキンプレイも大好きです!

お勧めです!!!

 

プロジェクトEGGでB.B.Bunをオンライン配信しているようです(有料)。この機会にぜひ。

 

 

 

特定のステージに隠し銃があります。

こちらの記事に隠し武器のありかと詳細を載せましたので必要ならばどうぞ。

omiso.hateblo.jp